2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧
先に、関係に名があって それがなければよかっただろうな、と思う。それじゃなければ、よかっただろうな。名前のとおりにはうまくやれない。それはどちらもわかっていたはずだ。ただ、その名前がなければ関わることもなかった。名前のとおりにやろうとしたし…
うすいブルーと、濃いグレーの線。うすいグレーの面。 線は引かれているし、引く。ただ、どこにどう引くかは選べる。そして、選べるということはどういうことか。自分が選ばれていて、自分が誰よりも自分を負っている、ということ。は、どういうことか。 と…
男にはいつも怒りがあった。そういえば、 それは「甘え」といろんなくっつき方をしている、相性がいい、というのは誰もが分かっていたと思う。分かっていることしか現れてこない。いくつかのパターンがあって、きっとたいがい同じで、外からやってきたわたし…
今日かろうじて数ページ読んだ本は、うすい、少し青みがかったピンクの本と、ティファニーブルーの本。ティファニーブルーの本は全集で買ってしまったもの。ノンブルの大きな、センスのいい、昔の本。 調べものをしていて、目ががんがんに画面に食いついてし…
文字組みアキ量設定をさわりながら思い直したことは、ひとつひとつの制作物は、その目的も価値も基準も、ほんとうにひとつひとつ違うということ。正解がひとつひとつ違うし、問いがひとつひとつ違うということだった。 話をきくときに、制作物になる前、何も…
これ以上持っているのは苦しいと伝えてそれからやっと苦しい 話し出すときにはとうに溢れいてにおいたつクチナシの花みたい ひと晩じゅう ひと晩じゅうって歌ってるようにその声聞こえてしまう ふんわりと入ってくるから肯定と受け取っていた低いボイスを も…
もしぜんぶ駄目になったら行く場所 をいくつか胸にもっている。もしぜんぶ駄目になったらどんなふうに生きるかというのも。場所は、実際の場所もあるし、人の話を聞いたときに胸に残ってしまった場所もあるし、本で読んで見つけた場所もある。 安心材料とし…
でも、とわたしはいつも、たくさん思う。でも、 そうやって少しでも進むことが大事だ、と思う。でも、なら、続いていくことができるから。でも、 親の障害「認識」という問題はすべての問題に先行している でも、それができたらいいというのは誰も知っている…
いつも きのうのことを言うように コンビニまで歩くときに、よく落ち着いてそのひとのことを考える。何を今日していたか、昔何を言っていたか、さっきどんな顔だったか。わたしの関わり方はどうだったか、あなたならどうしているか。どうしたかったのか。そ…
いちばんつらいのは、いつも 最後の悲しみ、まるめていちばん醜くしたものをいちばん弱い犬に受け取らせてしまうことだった。いちばん弱いところに本質が現れると知っている。近いところまでいっているのに、そこから抜け出せず繰り返すこと。壁を叩き、モノ…
送らずじまいの手紙にも意味はあって 回復の時間を、回復の時間にしようとしている。ほかの部位の、ということ。答えは出ていながら自分のものとして納得できないところ。じゃあ今までの全部何だったの、それだけのことだったの、これから誰がどうやって決め…
今こちらに時間を割いている場合ではないのに がんがんに詰まってくる。何をやるにも力が要る、力がない、出ないというより。 こちらではなくて、こちらを、こちらにより近いことに自分の時間を割きたい。読み間違えたり重なるタイミングがあって、 どちらの…
風のようにすごい勢いで薄れてゆくけれど、ほんの数日、そこで過ごしたときの自分の心の向きや範囲の感覚を離したくない気持ちが強いのと、体の内部の動く感覚と、ずっと、自分がこうと思っているものと実際とのずれが難しくていろいろわからないのと。 過ご…
別のを何度か、観ようとして何度も途中でやめてしまっていて、「花様年華」ウォン・カーウァイ/監督。こんな筋だった、ぜんぜん覚えていなかった。 秘密を告げる相手は、誰でもよかった。すべて終わったあとで、誰かがあなたになった。あなたともう会うこと…
入院前後にきっちり間に合うようにしないといけないことが出来て、そちらのほうがドキドキしている。こうやって、怖いものを分散したりずらしたりする、いつも。そのやりくちも自分で分かってきている、その自分を見ながら別の手を編み出そうとし続けている…