日記

とみいえひろこ/日記

2022.08.16

いつも きのうのことを言うように

コンビニまで歩くときに、よく落ち着いてそのひとのことを考える。何を今日していたか、昔何を言っていたか、さっきどんな顔だったか。わたしの関わり方はどうだったか、あなたならどうしているか。どうしたかったのか。そのひとはそれでいいのか。

お盆を過ぎたらたしかに秋という感じになってくる。ひとのひたいがわたしは好きで、信頼しているように思う。悲惨な語りを読むのを求める周期があって、今がそう。犬たちがかつて島で虐殺された話を読み始めた。

鼻をすする音が下のほうでして、そちらに戻らないと、と思う。出血は何の出血なのかよくわからない。あるのに、あるものを感じ取る方法を切り拓く作業、必要な作業をやってこなかったと思う。たいへん鈍感だなあと思う。

コンビニまでそのひとと歩くとき、わたしはやや後ろに下がる、最近は。そしてとても無表情で、放心している。と気づく。ほかのときも、思い出す。