日記

とみいえひろこ/日記

2022.10.02

課題があって制作をした。卒業制作みたいですごく楽しかった。ものすごく時間がなく、なぜか間に合った。なぜか間に合うとは分かっていたけど、もう少しいきたかった。すきまに少しでもほかのものをじりじり進める。考える系の作業のものもじりじり進める、ということを最近はやろうとしている。

2分のプレゼンで、わたしのはかなり抽象的なところをかたちにしたかったものだったこともあり、これで伝わるんだろうかと不安になりながら話した。提出後も迷いが残っていたし、そこを指摘された。ぼろぼろだったけどやりたかったことはなんとか伝わったのと、今わたしができることはこのあたりなんだなということがよく分かってよかった。その前日に話していて、ほかのルートを通って分かったことがあった。もっとできると思っているんだな、すごく長く、ということが、よく分かった。制作はすごくたのしいな。と思う。けっきょく精神と健やかさと自分のことを理解することを目指すことと結びつけてしまいがちで、そのことを考えて工夫したいということになる。いつも。ずっと卒業制作みたいなことができる環境をつくる工夫を、考えたくなった。

 

制作期間にずっと聴いていた。仕上がりを見ると、このニュアンスももちろん、ふかく、入っている。ただ、まったく何も納得はいっておらず、そう、今わたしがいるのはこのあたりなんだな、とよく分かった。

 

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プレイリスト。

エラ・フランシス・サンダース 前田まゆみ/訳『翻訳できない世界のことば』(創元社

イルマ・ラクーザ 山口裕之/訳『ラングザマー』(共和国)

中井久夫/訳『リッツォス詩選集』(作品社)

吉岡乾 西淑/イラスト『なくなりそうな世界のことば』(創元社

「las barcas 2」(las barcas)

王紅花『夏の終りの』(砂子屋書房

パスカルキニャール 小川美登里『秘められた生』(水声社

「KINFOLK」がかっこよくて、こんなのがつくれたら、と憧れた。

 

 

伝わるかたちに、形式に、落とす、というときの「落とし方」が甘い、敬意や倫理というものを分かっていないとよく思うし(ただ、それは権利と責任というものをよく分かっていないというところへ通じるのかもしれないし、だとしたら、「主体」というものを設定して以降のところにのっかってやる「制作」を理解することを目指すのではなく、もっともとにあるところから理解したい、触れたい、という目標のほうが合っているように思える。「落とし方」が甘いと感じたこと自体も、誰かほかの人の目で見ている、ということが不安や不満を発生させているのだと思う)、そこが気持ち悪く納得いかない。講評してくれた方の言っていた「定着への執着」のことだと思う。