2021-02-03から1日間の記事一覧
野の果ての暗い水のなか 津島祐子『黙市』 ああ、好きだった。わたしはただそれが好きだった、突っ立って見ていたかった、見なくともよかった。理由も意味もないし、それが好きという感覚とは思えなかったし、そうとも思わない。ただ、その感覚、その感覚の…
野の果ての暗い水のなか 津島祐子『黙市』 ああ、好きだった。わたしはただそれが好きだった、突っ立って見ていたかった、見なくともよかった。理由も意味もないし、それが好きという感覚とは思えなかったし、そうとも思わない。ただ、その感覚、その感覚の…