2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧
1か月ほど前から、体がだるくてだるくて仕方ない。 言葉にならない何かを考えながらいつも、その複数の何かに覆われた自分に引き付けてくるように何冊かを、さらーっと読む。いつからかしのぐためにこのやり方に流れていったと思うけれど、これからもこのま…
小さなギャラリーのメールマガジンで、案内がとどく。知らない画家の絵だけど、どうしてかとても惹きつけられて、これを見に行けたらいいなあと思う。見に行くのを春までの目標にしようかな、見に行かないだろうな、見に行くこともできる。と、お茶を飲んだ…
一本の短い動画を見て。いつか同じものをたぶん見たと思う。あらためて今見て、大人になるということは、自分のうちに内面化されているものをみつけて乗り超えてゆくこと。どのようなかたちでも。なんだな、と思った。 ここまで、という、ゆらぎながらある線…
淡い硬い光 一日が終わった、と思う綿ひとつ目の前ぬっところがっている 手探りばかりなにかぬくくてそのままになっているデスク上の目薬 飽きるころ胸にすずしい鈴を振る耳すます者がいる いない いない 淡い、でも硬い光を浴びて壁 時を待つとはこういうこ…
ポテトチップスひと皿夜の卓上に置かるるただの物体として すり傷おほきコップにて飲むワインゆゑ視えてくるものあるやもしれず しんしんと深海にただよひゐる水のさみしさにも似て“自由”といふこと 柚木圭也『心音(ノイズ)』(木阿弥書店) とってもかっ…
わたしはふたつ持つ。その子はみっつ敷く。ごくたまに、階段を上ったところに、とても整然と、美学を持って、みっつ敷かれていたのがずっと頭に残っていた。それはきのうのことで、私は何度もその美しさを言ったのに、誰も分からなかった、確かめもしなかっ…
また読めなくなってしまった。想像通りにならなくて戸惑う。どうするか、どう来るか、考えて予測しなければ。積み重なっているものを見て、どういうパターンで次が来るのか。それはどこにどうつながっていくのか。つなげるためにやっているこれは良いことな…
「半券」004号 噓つきの子どもはすすきのように立つ 間違ったこと何もしてない とみいえひろこ/子どもの風景 海からの湿った風を堰き止める紺のシャッター泣くように鳴る 竹内亮/サブスクリプション イルカからもらった名前 花束をデルフィニウムのブルー…
「フミノオト fumi note」vol.3 喧嘩ではないから許せもしないこと雨は雨として降っている 杉田抱僕/雨は雨、言葉は言葉、花は花 虹たてば虹のもちたる不確かさ日照雨に入りて見失いたり 杉本美和/虹 わかるはずない おまえなんかに 吐き捨てた後のかおし…
その〈前〉にあるもの、絶対にあるものがわからないでいつも難しく、困っている。もどかしい。困っていてもどかしがっていていいならいい。わからない、と思うのは、それが絶対にわたしのものだから。 ここがそこだったのか、と後になってわかる。あんなに思…