日記

とみいえひろこ/日記

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

2022.06.30

押見修造『血の轍』(小学館)。家族で読んでいて、きのうひとりで家にいるときに届いたのを開けて玄関のそばでしゃがんだまま読んだ。11巻まで来た。静一くんどうにか逃げ切ってほしい。1巻から、どうなっていくんだろうとかいうことをなんとなく話してきた…

2022.06.26

これは自分の苦しみじゃない、この苦しみをどこまでいっても自分の苦しみにたどり着けないのに、というか、「のに」ではなく たどり着けない障害物としての、痒かったり恥ずかしかったりここにとてもいられない感じ(これらは盾でもあった)、とにかくこれら…

2022.06.25

こちらから見ると極端にそれが出る。五つくらいの種類に分かれて日常的に出るのではないから、こちらから見ると困る、いきなりそんなことになるから。 ただ、日常的に、種類に分けられるようなことはなく出続けてはいるのだ。未分化な、言葉にならない出方で…

2022.06.23

いやだなーとずるずる延ばしていたけれど、すごく久しぶりに婦人科に行った。夏が来る前に疲れが出てきてしまって、今は顔が痛い。関わりのなかで、こうやってわたしがすこし退く、何かしらまた、力の強さや方向や、見え方が変わるんだ、と思う。 力を抜いて…

2022.06.21

いちにちじゅう雨が降っていて、驚くほどだるい日。肌が空気に触れているところから次々と血が出そう、雨が痒い。痒いという感覚はとてもわたしらしいと思う。考えがいつにもまして分散するのと、ひとつひとつ綿みたい、すぐにつまってゆきばがない。軽すぎ…

2022.06.18

遠く遠くだけれど、つながってしまっている。そのため、自分のほんの少しの「無理」が、その存在を苦しめて立ち上がれない状態にしてしまう、ことはある。見えていると思っていることよりも、実際はもっと多くの、大きなことが動く、積み重なってしまう。自…

2022.06.16

オルナ・ドーナト 鹿田昌美/訳『母親になって後悔してる』(新潮社)。 たとえば私は人と目を合わせるのがほんとは苦手なのではないかとつい最近気づいた。でももうこんなところまで来てしまって、すでに苦手でもなんでもなくなってしまって、ほんとのとこ…

2022.06.14

モノと関わるときのこの人の関わり方がとても真剣で、わたしはそれを見る。正確には、直接見ていない。それを見ていた人が話すのを聞いて、あとで想像する。違う場面を見てその関わりの時間を想像する。その関わり方を見て、思うことがある。わたしは、ここ…

2022.06.11

ディナー・S・ケイロス レナール・ペレス/編 広川和子/訳『ブラジル文学短篇集』 (新世界社)。 二段組の、小さな文字の連なった、秘密めいた古い単行本。回復と創作の関係、それも、なんだか肉体的な関係、をつよく感じてしまう。 創作、といってもほん…

2022.06.06

「私が熟れた季節」を観た。とっても好きで信頼している三宅監督がすすめていたもの。罠みたいな日本語訳のタイトルで、なんだかわたしたちは自覚しているよりずっと多く見た目や名前にほんとうにころっと騙されているんだろうな、すごい滑稽だな、と思う。…

2022.06.04

今さら、という感じだけが、いつか思わず出た声のまま、じんじん、何かわからないままわたしを包んでゆく。犬は大きな音を怖がるので、壁を叩かないでいた。そのままそのときに持った感情を胸に落としてゆくと、今さら、という感じはそのまま生きて時間を得…

2022.06.02

映画「さがす」(監督・脚本/片山慎三)。アマプラで。 助かりたい人と助けたい人がいて、互いの弱いところが過剰にくっつき合ったり食い合おうとすることで、浅はかな、無惨な救済につながってゆく話。「現実」に応じようとして全員で「現実」の餌食になっ…

2022.06.02

ひとつのことに違和感があって、ほそぼそとずっとそのひとつのことを考えようとしていると、違和感のでこぼこをたどって、いつのまにか反対側にたどりついてしまっている。わからなさはずっとあるのに、もうこんなところまで来てしまって、戻れない。 このく…