日記

とみいえひろこ/日記

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

2023.07.31

31日がある月はやっぱりたった一日だけどこの日だけがふわっと浮かぶ感じ。構えていた感覚がちょっとずれて、曜日と日が一致しなくなる感覚も時によってあって、何度か確かめたりする。でも確実に余裕ができる感じがある。おもに締めの作業と、仕事以外の作…

2023.07.30

「ジョーンについて」(ローラン・ラリヴィエール/監督)。イザベル・ユペールにふと見られる。わたしとあなた〈だけ〉のあいだのことを見る私がここに生まれ、見る私は何かの〈あいだ〉と見つめ合う。 昔何度か読んで、何度か買い直したもの。何を思って私…

2023.07.29

ひとつのターンでは終わらないこと、やっと伝えた時点が向こうにとっては一度目のターンのはじまりで、やっと伝えたことのごくごくひとしずくが捻じ曲がってでも伝わればそれがはじまる、ということ。を、認めなければいけない。どうにか間に合わせるなどと…

2023.07.27

きのうも同じ。もう少し行っておきたいし、まだまだある。けど、もう限界、と言って、その日を終えると決める。あるタイミングで突然効率が悪くなりばかばかしくなって、終わろうと決める。 今朝は、延ばし延ばしにしていた書類などができた。昼過ぎの約束ま…

2023.07.26

また私、放ったらかしにしてしまった 打ち上げ花火の外側にいて お祭りの頃にはことにこの川の水のみどりのふかぶか濁る 冷房のついていた部屋すずしくて洗濯物に足を入れねむる 断りのメールもう一度読み返すもう少し、短く伝えたい ジェノグラムつくづく眺…

2023.07.25

今朝もコーヒー。数秒一緒に。自分の抱えられる容量としなければならないことのすり合わせ。「しなければならないこと」に私は私だけのいくつかの別の意味を込めている。 やっと、自分のことばかりやってきたのが、それは方法だったけれど、もう、遠すぎて自…

2023.07.24

日曜だから、というのもあるけれど、誰かとの連絡があまりなく、少しあったけど急ぎじゃないから(そんなこともないけどそうしてもらった)ほぼないような気分で、人にコーヒー買ってきて一緒に飲んだりした。まさか飲むと思わなかったから、少し緊張した。 …

澄田広枝『ゆふさり』

少しだけ、走り書き。 読み通してどうしてか陽の描写が印象に残っている。陽の見つめ方、付き合い方、ついにこんなさまざまなバリエーションができていくんだと思った気がする。侵食してくる、覆い被さってくる、父なるものとしてあらかじめ自らの身体に入っ…

2023.07.22

優先順位の高いもの、ついにいちばん大事なことに辿りつけないで放ったらかしにしてしまう、いつも。それだけだった。 大事なものを大事にできるようになりたいと、それだけだった。大事にするそのやりかたは、自分に合ったやりかたを自分で見つけるしかなく…

2023.07.22

誰もいなくなって、冷房を消した後の部屋がしばらく涼しくて、ソファの上の洗濯物のなかに足を入れて、床で昼寝。 ぜったい間に合わないけどぜったい間に合う、という感じのものいくつか。つづきの本を並行して、休憩のときに立ったままで、しゃがんで、寝る…

2023.07.19

ひとつ大きなことがほぼOKになって、お返事待ち。今日は何回か動けず昼寝した。犬はわたしの足のほうに来てくれる。私が起きて仕事部屋に戻ったら、犬は床で寝る。 でも、いろいろこなし、いろいろ間に合わず、いつもの感じ。また検査をすることになり、体力…

2023.07.18 夜

「小説家の映画」がほんとに私にはよくて、そのあと人にあらためて会いに。10分程度かと思ったら1時間ほどとってくれた。かなり忙しく、そちらにとっては何も意味のないような時間だったと思うのに。そのあと、慣れないために作業に時間がかかってかなり煮詰…

2023.07.18 朝

「小説家の映画」ホン・サンス/監督 とっても、よかった。なぜ、こんなところで泣けてくるのだろう、ひとことひとことが誰かから、ふと、発される。誰かから発されるまでのちょっとした、その誰かの内面との時間差とか、記憶のズレ、言葉にならないことの籠…

2023.07.17

しつこくいい加減にでもできるだけ自分のなかでごまかさないうちに何らかのかたちでしるしをつけておいたら、じりじり真面目に正直に見えるべきものが見えるようになっていく、ような体感がある。残るものは残る。 なんとか、ここを抜けて、時間と力を必要な…

2023.07.17

短い期間だけどあたためあたためして、手強く、なんとか真面目にしっかり応えないといけないものがあり(たいがい、どれもそう)、かなり調整してここ数日やるのを3つ4つに絞っている。落ち着いてやって、間に合うように。細かいところで、うっすらした知識…

2023.07.16

こちらのことは山、いつものことは波、とおのずと自分のなかで呼んでいた。山のこと、いくつか大きな間に合わなさがあるけれど、今日とりあえずはひとつふたつ、なんとか間に合った。資料をたくさん見て楽しかった。 そして、こちらのこととの向き合い方や状…

2023.07.15

赤い手帳と資料を買った。手帳の使い方はずっと迷っていて、何年も買おうと思い続けていた。資料、かわいいものたくさん。 長くすごくぎりぎり。やっと、これでも絞って、手応えが出てきたかもしれないもの、向き合って。 チョン・ヨンジュン 浅田絵美/訳『…

2023.07.13

無理しないでください、 無理しないとできないんだよっていうことだと分かっているけど、よけいにひとりになるのだろうけど、全部言わずに、無理しないでくださいとだけ言う。全部言ってもいいときもある。全部言っては踏み込むことになるときもある、そちら…

2023.07.11

「同じ下着を着るふたりの女」(キム・セイン/監督)。シネ・ヌーヴォーまで自転車で行けるんだと知った。もうすぐ劇場に着く、というところでゲリラ豪雨が来て、ぼとぼとになりながら浅く腰かけて観た。映画が終わって出る頃は夕方でぴかぴかに晴れていて…

2023.07.10

直しを何回か。ぎりぎりまで時間をもらって、もう一度、オーダーをよく読み直して、さまざまなことをふくめた上でなお、態度を決めて、自分なりの今の解釈をして、ぐいぐい作り込み、見直して、送った。 少しずつだんだんほんとの忙しさになってきて、時間な…

2023.07.09

詰めてゆく作業、自分の後ろめたさなどを向こうの誰でもいいものに映すことをしていると思い、でもどうしたらいいか、という時間、やりとり、やりとり、時間と体力と進み方のバランス、など。今週中に出しますと伝えたものぜんぶ、穴のあいた状態で進めたり…

2023.07.07

何年も、10年近く、できるはずなのに手順が頭のなかで分からず、手やからだがそのように動かずできなかったことが、きのうきっかけがあって、今朝、少しできた。苦しかったなー、と息が通ってはじめて思う。毎日のことで、これから少しずつ、いきつもどりつ…

2023.07.05

最近は異様に肩、腰、首が痛いので、毎日ヨガをやっている。やるべきことがほんとになかなか進まず。 スーザン・ソンタグの日記、川田絢音の本、など。わたしは今や先が見えない不安が嫌でモデルが欲しいのだろう。ずっと。 婦人科。婦人科の待合室で聞こえ…

2023.07.05

「目的のものがこんな失敗をしないように」ではなく、失敗という経験を離れて一緒に、それぞれのやりかたでしている時間だ、ということ。誰もがたどる過程のひとつを今時間をかけてできるように、何度も、同じようで違うことを、私を通してしている、という…

2023.07.04

何かを期待しすぎていたこと、全然良い時間じゃなかったこと、自分の気になりすぎることがたぶん確かにもう充分わたしは分かったのだと思う、もういいということ。などなど。全然分かっておらず、情けなく恥ずかしく落ち込んだ。強くなった「わからない」は…

2023.07.03

そうめんを食べた。 送風機、犬にとってはこの距離でも役に立つのかな、と、部屋の外で寝ている犬の様子をうかがう。寝る部屋の窓際に送風機を固定している。この部屋でたまにおしっこをするので、戸を閉めておきたいけど開けておいたほうが涼しいなら開けて…

2023.07.02

国立国際美術館、時間ないけど今日しかないと思ってささっと観に行った。特別展「ホーム・スイート・ホーム」。 再構築、思い出して語り直す、今何もないものを、ここにないものを。見ることは、今見えている視座をもとに私に見えていないものの感触をつくり…

綿雲が見るもの

綿雲が見るもの 受け取ろうとしていた手なのか渡そうとしていた手なのか鳩の向こうの ぬいぐるみに見ていて欲しく嵐来るだろうターンにこちらを向かせる オレンジの触れてはいけないもう一度傷つくだけのダウンジャケット 陽の当たる場所にいくつか綿雲がこ…

2023.07.01

大事なこといくつもがどんどん後になって苦しい。月末だった。でも、ひとつひいたらひとつ来る、健やかさのなかになんとかいる。 仕様も変わるし、厳しいことをじりじり実感する。 プリントなどを朝受け取って、今のこれが1回きりの夏なんだと少し実感する。…