日記

とみいえひろこ/日記

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

2024.05.15

ここ数週間は私は、限界、キャパシティを、しみじみ受けいれようとしている時間なのだと思う。来ないかもしれない、もうないかもしれない、今度こそ終わりだと、これまでと同じように、何度も思う。それはいつかふいに、必ず来る。悲しいことだ、というだけ…

2024.05.14

シャーロット・ランプリングの『ともしび』アンドレア・パラオロ/監督。大庭みな子『寂兮寥兮(かたちもなく)』、ネラ ラーセン 植野達郎/訳『白い黒人 パッシング』。 右が過去、左が未来なら、最後のどんどん螺旋に階段を下りてゆく長い時間は、ぜんぶ…

2024.05.13

ふと作業の手を止めたりした時に、そのことに気づいてしまうと叫び出したくなる。まさに、ずっと長い間、この瞬間を恐れて来たのだ。蓮音は、ようやく悟ったのだった。私は、自分自身と向き合うための余白の時間をなかったことにしたかった。そのために日々…

2024.05.12

『子宮に沈める』緒方貴臣/監督。このテーマのものが気になって気になってしかたがない数年があった。もっと見ておけばよかった。『つみびと』も読んだ。もっともっと何回も、いろんなものの立場の目で、見られるだけ見たい。もっとあのときに、納得いくま…

2024.05.09

言葉で意味を言い表されているいろいろなこと、どちら側にとっても、何にもならない、何も言っていない、と思う。ほんとうに何にもならない。掻き回すだけ。と思う。ほとんどのことがそうで、それでもそれらの言葉を使ってなにかしらほんの少しの意味を生み…

2027.05.07

ネラ・ラーセン 植野達郎/訳『白い黒人 パッシング』、『もうひとつの声で 心理学の理論とケアの倫理』キャロル・ギリガン 川本隆史、山辺恵理子、米典子/訳、コルム・トビーン 伊藤範子/訳『巨匠』、石川憲彦 高岡健/訳『心の病いはこうしてつくられる…

睦月都『Dance with the invisibles』

十七月の夜のカタン 娘はいまゆめみるごとく領地拡げて 4月の日曜の夜、睦月都さん『Dance with the invisibles』を読む会をしました(「かばん」のそこここ 4月28日(日)21時-)。 「娘」って誰で何なんだろう、誰にとってなんだろう? この娘はいったい誰…

2024.05.02

ジャーメイン・グリア 寺沢恵美子 山本博子/訳『更年期の真実』という本を読んでいる。ほんとにおもしろくて、同時に、やっと、今という時間に今を、遅れずに早まらずにつかまえることができるようになってきているようにも思う。 私はとくに産後5年ほどが…