日記

とみいえひろこ/日記

2020.01.21

ウェイン・ステットラーの書体

「Niel Bold」Niel Bold by Wayw stettler 1966「奇妙なトランプの世界, 褒美と刑罰が直ちに割り当てられる絶対力政治力を備える世界。一組のトランプは, それぞれが主人にも従僕にもなる最も純粋なヒエラルキーである。ここには4枚以上そろった組札というかたまりがある。これは常に最後に自己の主張を通し, キングやエースを打ち負かすのである。」

エリー・カルバートソン

 

ハーブ・ルバリンの書体について見たくて買ったIDEA(2008.7月号 誠文堂新光社)から。「トランプ」はトランプカードのこと。

籠る時間に過去も現在も未来も溶け合う。ひとつひとつの文字が手を伸ばし、隣り合う文字と体を揺すり合う、擦れ合う。ひとかたまりになって隙間をつくり呼吸できるように、ほとんどくっつき合うように置かれる文字たち。言葉の体をそこに置こうとすること自体に、自由や希望、ごく個人的な、が込められているのだと知る。

 

お金や関係に、どのような意味を込めてもいい。自分たちの工夫を重ねるうちに独特なものになっていく。これが、今のところ、どの立場にとってもベターなのだと思う。黒い板にコンセプトを書きつける夢。