日記

とみいえひろこ/日記

2024.04.30

葉のなかを流れる樹液を解明するには、根の秘密がわからなけりゃあならない。

 

パトリック・シャモワゾー 星埜守之/訳『テキサコ』

 

いろいろな面で進んでいるんだけど、限界へ来て(「限界」へは、こちらから「行く」という感じ)、できなくて眠り、起きて。ここがキャパシティなんだな、と理解する。繊細な物差し、自分の手持ちの物差しがまだなく、比較や、つまらない方法で理解しようとしていたのだと今は思う。

進んではいるんだけど、もう限界や、この方法では終わりという先のことも見えていて、どうしようか、どうにかいろいろやりかたを見つけていかなくてはいけない、というところに何ヶ月かいると思う。でも、やることは、ホビのいうようにほんとうに基本的なことなんだと思う。

調整、修正、見落とし、お詫び、読み落とし、浮遊、動けなさ、靄、見えなさ、わからなさ、届かなさ。遅れ、というのも、いちばんつよく気がかり。

「わからない」に囚われる感じが、ほかのさまざまなもう少し複雑なものに分かれていっているのかもしれない、とも。

 

西澤哲『子どもの虐待 子どもと家族への治療的アプローチ』、『レット・ゼム・オール・トークスティーヴン・ソダーバーグ/監督、春日武彦『臨床の詩学』、『発達障害の精神病理3』、『知的障害の心理学 発達支援からの理解』、『眠る男』小栗康平/監督、小栗康平『哀切と痛切』など。