日記

とみいえひろこ/日記

2021.06.02

その人がひとりすーっと、ぼうっと立っている姿がいちばんきれいと思う。ほんとはそれを選びたいけれど、やっぱり枠組みが違うからそうではなく、音を消して世界に入り、目が合ったもの。これしかないと思うものを一番に推し、送った瞬間、すべて間違った、もっと、もっとわかるはずだった、もうだめだ、そういう後悔にさいなまれる。それなりに反応が向こうから返ってきて、光の当て方が切り替わり、道がひらけてくる。光の通り道ができる。

人物写真のセレクトの話。