日記

とみいえひろこ/日記

2023.05.04

D.W ウィニコット 橋本雅雄・大矢泰士/訳『新版 子どもの治療相談面接』、ディディエ・エリボン『ランスへの帰郷』、青木省三『ぼくらの中の「トラウマ」 いたみを癒すということ』、ラルフ・ジェームズ・サヴァリーズ 岩坂彰/訳『嗅ぐ文学、動く言葉、感じる読書 自閉症者と小説を読む』、イターシャ・L・ウォマック『アフロフューチャリズム ブラック・カルチャーと未来の想像力』。
「傷はまもられなければならない。支援を求めるとしても、理由やほんとうの思いを曝け出すことを引き換えにしなくていい。簡単に自分の秘密を相手に話さないほうがいい。」ということが書かれていて、こういったことはほんとに忘れがちな前提だと思った。

思い入れのある子、ティト、という子にここでもまた会えて嬉しい。


感情、感情といってもこの自分の身体の内外のすごくすごく繊細な環境の変化への適応、応答として自動的に弾き出されるそれしかない「反応」なんだなと実感した。どう弾き出されるかは自分の経験の積み重ねによるもの。身体の変化にびっくりして、あらためて、それだけなんだなと思った。
私というのは、その反応をここではなくどこでもないどこからからひとりつめたくつきはなしてみる、みる、という言葉ももたず観察する、思う、考える何か、遅れてやってくるもの。遅れてやってくると決めて、残ってしまったもの。ここにはいないし、言葉も通じないもの。仮にそれとしたもの。誰か、遠くのあなたの約束のために、仮にそれとする、と決める力の動き方のようなもの。