また私、放ったらかしにしてしまった 打ち上げ花火の外側にいて
お祭りの頃にはことにこの川の水のみどりのふかぶか濁る
冷房のついていた部屋すずしくて洗濯物に足を入れねむる
断りのメールもう一度読み返すもう少し、短く伝えたい
ジェノグラムつくづく眺め広がってしまった海を逃れられなく
ひとと飲むコーヒーのためのスプーンを思う 胸の前ちいさく混ぜる
その時はそれしかなかったのだからと口のなか声ぬるく丸めて
スカイビルへ着くにはとにかく西へ行く不安になっても眩しすぎても