日記

とみいえひろこ/日記

2024.01.03

数日、黙っているほうの自分が納得いくまで眠る、籠る、という感じでぜんぜん動けなかった。ひとつふたつ名前をつけて、それですんだ気になって、ほっとしてしまう時間が少し。たとえばこういう状況にあれば誰でもそうなると思うし、自分がこうなるのは分かっている。ただ、名前をつけたところで何も変わっていない、どころか、視野が狭くなったかもしれないことなどを疑いながら、これからも、ひとつひとつ自分や自分たちに見合う進み方を見つけていく。グレーの量と深みをつくっていく、その過程をよくやれたらと思う。ぶつぶつ切れてその場しのぎの間に合わせの対応に終わってしまうのではなく(ここは、できるようになった。終わってしまわざるを得ない状況からなんとか抜け出して)、できるだけ積み重ねをかたちづくっていけるような、工夫の前の工夫を少し。でも、このお休みの感じが過ぎたらどうだろう、机上の空論に近いのかもしれない。

高秉權 影本剛/訳『黙々――聞かれなかった声とともに歩く哲学』

この本をこれからも何度か読み直すと思う。

下河辺美知子/監修『アメリカン・マインドの音声 文学・外傷・身体』、李承雨 金順姫/訳『植物たちの私生活』、小泉義之デカルト哲学』、津島佑子『狩りの時代』、落合恵美子『近代家族とフェミニズム』、『他者・関係・コミュニケーション』、山田詠美『タイニー・ストーリーズ』など。『ウーマン・トーキング』サラ・ポーリー/監督、『あのこは貴族』岨手由貴子/監督。流し見してしまって、そこまでピンとこなかったものも。