こうして私は自分が望んでいたことに気がつく。引っ掻き回してほしいのだ。私たちの持ち物を動かし、見て、押しのけて、解体してほしいのだ。箱の中身を全部引っ張りだし、踏みつけ、場所を変え、床に投げ捨て、そうして泣いてほしいのだ。そして母に入ってきてほしい。
「そんなんじゃない」
サマンタ・シュウェブリン 見田悠子/訳『七つのからっぽな家』
なぜ、なぜ、なぜ、なぜだ、なぜ、これくらいのことが、こんなに、こんななのか。ここにずっといて、ものすごく微妙に変わるところを見ながら、ずっとここにいる。ほんとうに、
だ。
いろいろ重なって
自分の「思う」ことを信用していない、しない。
内海健『さまよえる自己』など。