日記

とみいえひろこ/日記

いない

ぺらぺらになってあなたが死んでゆく夢をみたのよ薄く汚れて

 

消えたさが霧にながれて足下にまといつく冬 誰の消えたさ

 

この塔のうちがわは時間が止まる ときどき、こうやって、息をする

 

 

(「舟」第38号から、はじめの3首)