日記

とみいえひろこ/日記

2022.02.12

すごく苦手なことをやる必要があり、寝たり起きたりしながらほぼ1日かけて最低限のかたちでやった。夢のなかで起き、出来ないと思い寝直し、起きて、起きた。こういう分野のことを、1時間くらいあればできる人もいる。わたしは1日かかるし、そのあと休憩時間もいる。でもなんとか形にはできる。1日かけて今日はこれがなんとか出来ればOKだと決めていた。

配信映画など流し見だし、速度を変えられるものは変えて視聴している。自分の見たいように見ている。短歌はとても短いから、なんとか〈読む〉ことができるかもしれないと人に思わせる。その感触、その骨組み、その短さ、軽さが短歌なんだなと思った。〈読む〉というのは、その言葉を読むということ。自分の読みたいようには読まないということ、自分ではなくなってしまうこと。だから、主題や何を言っているか・言っていないかというのはなんでもよくて(そこに騙されるのではなくて/自分が自分のままで読めることを読むことですませるのではなくて)、どのように「形式」を受けとめているかというのを読んで、経験することが読むことなんだなと、読むべきところなんだなとなんとなく思った。

 

おもふほどには冷たくはない水の、落ちないやうにふかくしやがんで

川﨑あんな『ぴくにつく』(砂子屋書房