日記

とみいえひろこ/日記

2022.02.15

「偶然と想像」(監督・濱口竜介)。

配信で観た。傷、もしも、選ばなかったほう、選ばないこと、二度と会わない、言わない…。お話の点をつなごうとすればいくらでもつなげることができる、観ているほうが。偶然と想像の扱い方の違いとその結果を考えることもできる、観ているほうが。

でもこれは映画だと思ってみているから、つながりを見つけようとし、辻褄を合わせ理解しようとするのだとも思う。

もうすこししずかに、余韻に浸ってもわたしはよかったけれど、ああ、配信で観られるんだと知って、部屋で視聴して、もといたところで視聴する前にしていたことに戻った。余韻なんかなく、このように日常と偶然と想像を直接つなぐのでもいいなあと思った。このように、直接つなぐことしか、選べないのだとも。偶然も想像もすべてわたしの手のなかに託されたまま、今観たのは何だったんだろうと、記憶がすごいスピードで変化するのに抵抗することも出来ないまま、つづきをつづける。自分が視聴する前にしていたことに戻らなければいけない。戻る前にホットクをつくって食べた。今日は誕生日で、いろいろなことを遅らせすこしゆっくりできた。座るときに使う骨盤シートが届いた。