日記

とみいえひろこ/日記

2022.04.09

環境が、条件がふっとそろうときがいつかは来て、そこに居合わすことだけに注意を払えば、ほんとうにふっと、ふわりと、こちらが理解できるように教えてくれる、ときがある。

この条件がどんな条件かということがよくわかってきたことと、もっとよく観察すればこういう条件がそろうときがもっと頻繁にあるような気がすること。

教えてくれたそれがそれかと思う。教えてくれたそれは、書いてあるそれはこういうことだろうかと、かなり前から私ひとりがつねづね怪しんでいたことに通じていると思う。やっとつながってきた、と思う。そして、わたしが外から言うなどということをしなくてほんとうによかった。そういうのはほんとうに意味がなく、逆に働くだけなんだ。私のや私たちのではなく、教えてくれた〈それ〉のことを見よう、それをどうやったらいいかということについての答えはたくさん見かけてきた。答えはいつも、いつもいつも、私や私たちにとっての答えをあなたに出させるというやり方だった。ただ、それは、あなたにとっても私にとっても必要だ。と私は思う。あなただけの〈それ〉と、たくさんのそれぞれの観察や経験によって示されている答え。私が〈それ〉を自分のものにしないように見るということを守っていれば、あなたの経験を見るということを守っていれば、どこかいいところに着地できるように思う。「経験」と書いたそれもまた、私の思うそれとまったく違うもの。