日記

とみいえひろこ/日記

2023.07.16

こちらのことは山、いつものことは波、とおのずと自分のなかで呼んでいた。山のこと、いくつか大きな間に合わなさがあるけれど、今日とりあえずはひとつふたつ、なんとか間に合った。資料をたくさん見て楽しかった。

そして、こちらのこととの向き合い方や状況、自分への評価は、ふたつみっつ太くある波への関わり方と同じだと気づいた。遅い。考えてみれば当たり前だ。こちらのこととわたしの関わりの持ち方は、わたしは、わたしなりによくわかっていると思う。詰め込んでいて、手順が独特で、流動的でもあって、かなり間違っているかもしれないが、そのときそのとき、わたしには見合ったやり方で、ひとりきりで、落ちることは簡単で、誠実なのか駄目なのかは目に見えるかたちではっきり分かるから、お互い信頼できるもの・ことが残っている。残っているし、残っているもの残らなかったものが次の課題の扉を開く。ほんとはかなり遠回りをして大きな円を描いて戻ってくるような、課題との関わり方をすべきと思うものの時間や力の制限と私のいいかげんさのせいで(おかげで)折り合う位置があって、うっすら見えてもいる。

じゃあ、たぶん、波のほうも、なんとか大丈夫で、このままひとつひとつやっていくだけだと思った。

見田宗介『白いお城と花咲く野原』、マット・ピアソン 久保田晃弘/監訳 沖啓介/訳『ジェネラティブ・アート』など。