日記

とみいえひろこ/日記

2023.09.12

《Rovistare》 探しまわる

 

わたしの知らないうちに

待っていてくれる言葉を

くまなく探すこと。

 

《Sbancere》破産させる

 

ジュンパ・ラヒリ 中嶋浩郎/訳『思い出すこと』

 

マルグリット・デュラス 田中倫郎/訳『苦悩』、王聡威 倉本知明/訳『ここにいる』、芹沢俊介存在論的ひきこもり」論』、『アンダイング』アン・ボイヤー 西山敦子/訳 など。

『ここにいる』の表紙の絵も女性の背中。『ホットミルク』の表紙の絵と同じ構図、同じ見えなさ、同じ、ゆきばのなさ、居場所のなさ。そこにいないといけないし、そこから見ないといけない背中が描かれて、マリア・ファーラの絵を思い出す。背中をもつものがどう見ているかは誰にも知られない、私がどう思っても誰にも知られない自由。

 

毎日まいにち同じことを考えようとしている。それに見合ったやり方で、どこまで、と考えようとして、たくさん失敗している。目に入るものを見ようと顔を上げる。見たらそれは傷そのもので、これまでも傷そのものだったとうったえる顔。