《Rovistare》 探しまわる
わたしの知らないうちに
待っていてくれる言葉を
くまなく探すこと。
《Sbancere》破産させる
ジュンパ・ラヒリ 中嶋浩郎/訳『思い出すこと』
マルグリット・デュラス 田中倫郎/訳『苦悩』、王聡威 倉本知明/訳『ここにいる』、芹沢俊介『存在論的ひきこもり」論』、『アンダイング』アン・ボイヤー 西山敦子/訳 など。
『ここにいる』の表紙の絵も女性の背中。『ホットミルク』の表紙の絵と同じ構図、同じ見えなさ、同じ、ゆきばのなさ、居場所のなさ。そこにいないといけないし、そこから見ないといけない背中が描かれて、マリア・ファーラの絵を思い出す。背中をもつものがどう見ているかは誰にも知られない、私がどう思っても誰にも知られない自由。
毎日まいにち同じことを考えようとしている。それに見合ったやり方で、どこまで、と考えようとして、たくさん失敗している。目に入るものを見ようと顔を上げる。見たらそれは傷そのもので、これまでも傷そのものだったとうったえる顔。