日記

とみいえひろこ/日記

2024.04.11

髪の毛の絵を描いたので、人の髪が目に入る。道路沿いの夜の光のなかの金髪、短髪、前髪短い子、目の大きな。長髪、ふわっとした黒髪。玉出の入口はサイバーパンクな風景っぽい。狭く暗い、汚い空間で、鏡張り。その前に行った買い物で、ふわっとした疲労感のなかで眠くて、そのひとの感受のしかたにチューニングを合わせてみようとしたりした。黙って、目を使わず、言葉を使うときに使う感覚と思っているものを使わず。境界線も見ず。こちらにとって分かる言葉にされたものはぜんぶがもうもとのものと根本からずれている。

たいがいのそれらしい理由のほとんどは理由じゃない、説得力ない、と思う。私が一番よく見ているから、一番一緒にいるから、という。私は、だからこそ危険だと思って訪れている。

何周かまわってやっぱり、私がそちらがわのもつシナリオに沿う正解を出したらクリアという以外にそちらがわが納得いく道はないんじゃないかな、と思う。シナリオにないことを言ってもとりあってくれない。そして、そちらがわに納得してもらうことなど私は求めておらず、いずれにしてもどう解釈されるかは決まっている、見えている。などなど。理屈が通るように考えるとそうなってしまって、ひとつひとつ、一回一回を見てやっていくということだ、とまた思う。

 

クリスティアーヌ・オリヴィエ 大谷尚文 柏昌明/訳『母と娘の精神分析 イヴの娘たち』

なんだか今読んだら極端な感じだなと思いながら、ミートソースをまたつけてしまった。でも、極端に書く必要があったんだろうな、などなど。

『顔とその彼方』『フラナリー・オコナー全短編』など。