日記

とみいえひろこ/日記

『マイ・レフトフット』ジム・シェリダン/監督

『マイ・レフトフット』ジム・シェリダン/監督。観た感じを引きずりながら、「プライド」、自尊心、自尊感情、という言葉をモチーフとして、思う機会があった。観念があって、名前のあるものになって、なにか、目安として測られる、量られるものとして理解されることもある。たとえば、プライドという玉を割り当てられたとして、自分がそれを守るための自由自在な膜になるという考え方を思った。自分はただ存在で、プライドとはくっついていない、傷にひらかれた身体。プライドの守り方、持ち方をひとりひとりがつくっていく旅があるようだと思った。ときに、一緒につくっていく時間がある。自尊心は性と直結する。ばかにするな、言葉じゃなく性のエリアの言葉で話している、それを弄ぶな、という場面が、よかった。