松尾恒子 高石恭子『現代人と母性』(新曜社)
甲南大学の「心の危機と臨床の知」シリーズのもの。同じシリーズの『埋葬と亡霊』がすごくおもしろかった。内容、忘れてしまった。
わたしは最近ほんとうに睡眠時間が必要になって、細かいところでかなりな身体の変化が出ている。どんどん歳をとっていると思う。優先順位の一番をやっと少しずつまもれる状況が出来てきたと思ったら、一番とその周囲以外のことはもう出来なくなってしまった。力が残っていない。
一番をまもれるかどうかも、もうぎりぎりだと思う。
わたしたちは、メタファーの強固さを知っている。人魚姫をとりあげたもの、人魚姫だと思うものが描かれているものを読む機会が重なったのと、自分は何やってきたんだろうと思ったのと。もうひとつの『育てることの困難』に書かれていた人魚姫をたどってこの本を手に入れた。
まだ人魚姫まではたどりついていない。
他人の孤独を奪わないこと、と思う。そのために考えなおしてみたいことがある。