日記

とみいえひろこ/日記

2023.01.24

忘れな草」というドキュメンタリー映画を配信で観た。いつも降り出しそうな島。紫の、ぼんやりした花。大雨のベランダ、白いスリッパが脱ぎ捨てられている風景。

知っているのにいちばん知らない、生きているかも死んでいるかもしらない彼女と、時間を超えて苦しみによってつながっている誰か。誰か、知らない彼女たち。彼女たちという「意味」ひとつひとつの選択や失敗を見る。そのことと、人魚姫という存在のしかたについて。

陸と海があるとして、人は「意味」という役割だとして、

わたしという「意味」は、そのひとと何でつながっていると考えられるだろう、ということを思った。たとえば、これ以上くっついては全部が駄目になってしまう、という無言の約束と距離でつながっている。知らない、知ることが出来ないことでつながっている。知らなさ、分からなさでつながっている。たとえば。