日記

とみいえひろこ/日記

2023.07.11

「同じ下着を着るふたりの女」(キム・セイン/監督)。シネ・ヌーヴォーまで自転車で行けるんだと知った。もうすぐ劇場に着く、というところでゲリラ豪雨が来て、ぼとぼとになりながら浅く腰かけて観た。映画が終わって出る頃は夕方でぴかぴかに晴れていて、それごと含めて不思議な感じだった。観たい映画はたくさんあるし、欲深い。

後半の、停電の長いシーンや、ちょっと幻想が入ってくるバランスがすごく好きだった。同じ下着を着るどちらも分かる。どちらも、そうなったらそうなると、私もそうしちゃうと分かる。

つめつめで毎日同じことをわがままに続けてみて、すこし、一枚皮を剥ぐように分かったことがある。分かったということにもうしようということがある。たくさんのモデルを見たことと同じ作業を続けてみたことで。

自分のこういうところは子どもと生活する上でやっぱり穴であって全然良くないということ。誰がどう言おうと「自分のこういうところ」はあるとしよう、ということ。そして、「こういうところ」は、自力でなんとかなるはずだ(なんとかなるべきと決まっている)とずっと思ってきたけれど、私はこれからもなんとかできないということ、無理だということ。なら、その上で、自分だけで考えて決めるしかないということ。そんなこともう、ずーっと分かっていたことだけど。

急ぎのことが重なっていて、ぎりぎり。