日記

とみいえひろこ/日記

2023.10.12

バージョンアップ後あきらかにMacの調子が悪く、原因がなんとなく分かっているところ、まで。うすうす気づいていて気になっていたところが、容量の関係もあって負荷がかかって問題として出てきた。余裕をとっていなかったのが余裕をつくるようになって、ただ、余裕ができたらできたでまだ全然動けない。それも分かっていた。でもこんなものだと、順調なほうだと思う。

マシンにトラブルはつきもので、こうやって治しながらいくのがもともとこれらの文化の精神だった。とも思う。

 

 

ブエノスアイレス』(97)のプロダクションデザイナー、ウィリアム・チャン・シューブンらがつくったあの世界観は、ナン・ゴールディンのあの世界観ももとになっている。と知った。作中の場面が載っていて、切り取って拡大カラーコピーしてポスターにして貼っておきたいページがあった。

 

それとは別にこの作品の美術的なイメージのすべては一枚の衣裳から発生した。それは主演の一人のレスリー・チャンが劇中で着ていたモヘア織りの黄色いストライプの毛がふさふさとしたセーターだった。私はこのセーターから受けるイメージをどうにかして表現できないかと考えていた。

フィオヌラ・ハリガン 石渡均/訳『映画美術から学ぶ「世界」のつくり方 プロダクションデザインという仕事』

 

黄色っぽい、あの場面。あの、とぼんやり指される、指す、その、あの、がたくさん記憶のなかにあるはずで、どこか、といわれると明確にこれと言えないで、黄色のあの感じだけ残る、いつも。そのひとの思うナン・ゴールディン。そのひとのひらく傷。