日記

とみいえひろこ/日記

2023.10.11

何度も繰り返しこれからも何度も繰り返す事柄、時間。そのなかにいて、過ごす。待つ。長い、何も分からない待ち方。自分のことのしのぎの作業を、そのなかでやる。

それでも、少しずつ、これがたぶん自分の歩み方で、前より、全体的な歩みとして、進んでいると思う。夜中に待ちながら、おもに自分を待ちながら、恋愛小説を読んだ。ウィリアム・トレヴァー『ふたつの人生』、こんなときにこんなものが読めるようになった、と思う。もっと前はもっと狭く、ぎゅっと、切羽詰まってごちゃごちゃしていじけているようだった、と思う、分かっている。無駄なことが多かった。歩み方がそれぞれにあって、それはほんとうにどんな歩み方でも認められる、それはあるし歩む、歩む先もそれぞれにある。と、分かったのだと思う。

西澤哲『子どものトラウマ』、カロリン・エムケ『なぜならそれは言葉にできるから』、M.ラスティン、M.ロード、H.ダビンスキー、A.ダビンスキー 木部則雄、黒崎充勇、浅野美穂、飯野晴子/訳『発達障害・被虐待児のこころの世界 精神分析による包括的理解』など、など。