日記

とみいえひろこ/日記

2023.08.13

すみません、と言う前、思うとき、浮世さんのことを思い出す。あの映像で浮世さんの内面はひとつも描かれていなかった、と思う。すみません、で引く境界線の位置を自分で決める内面も残っていなかったから。からっぽで、くたくたで、とにかく自分の場所が欲しい、と思う力のような余裕のようなもの、よく目をこらせば浮世さんの周りに形を変えてたくさん零れたり溢れたりしていたのかもしれない。していたはずだ。失敗という形、触発という形、影という形、嘘という形。

 

もうひとつ、何日か経って、この今の状況が、、、だ、と気づいて私が喜んで指摘したとき、これまでに何万回も被って持たされてきたものを、いちばん弱いところにいるものがまた被って持たされた、それだけだったのでは、と今思い出す。

傷つけて開くのではなく触れる、壊さずに全体がやわらかくなる。そういう感じにどうしたらいけるのか、ということ。

思いがけずいろいろ止まった、でも進められる、けどこのあたりで疲れて何日か動けず。