日記

とみいえひろこ/日記

2022.06.21

いちにちじゅう雨が降っていて、驚くほどだるい日。肌が空気に触れているところから次々と血が出そう、雨が痒い。痒いという感覚はとてもわたしらしいと思う。考えがいつにもまして分散するのと、ひとつひとつ綿みたい、すぐにつまってゆきばがない。軽すぎるのに重いし、はりついてうっとうしい。

粘ったこともあるけれど、這うような進み方だった。大事なことでできればすぐ応じたいことをできるかぎり明日やることにした。よいこたえが返せないので。でもこういうことを選ぶことができる状況になってきたということだという、なにかふるえるようなどっしりした感覚もある。

古い、新しい、心配ごといくつか。いつも何かしらの音や声を浴びて仕事をしている、のがどれもこれも合わない感じがして、知らない音楽が聴きたくなる。soundcloudを開く。何もかも、わたしの目の前にひろがるこれらの音、ぜんぶ知らないものじゃないんだ、知らないけど現れて知ってしまっているんだ、なんだか自分の頭のなかだけでぜんぶが起きてしまっているだけなのがずっとつづいてきたという、それだけなんだと感じて怖ろしく、わっとなる、逃げ場がない感じ。夢のつづきにずっといる感じ。こんな逃れようのない、何かに必ず自分がつながってしまっている世界でよくやってる、と思う。梅雨の時期は白湯がすごく身体にしみる。