日記

とみいえひろこ/日記

2023.12.29

きのうの夜、ぎりぎり確かに思ったはずなのに、その表層だけを手応えなくかろうじて覚えているだけ。だからまたすぐ忘れるだろう。こんなに簡単なことなのに。と朝に思う。

どの立場にもわざわざ語らない目的があって、そこは譲れないし見えない、言葉にならない。わたしは間にいて/いると思っている、ひとつひとつ重ねてきたと思っている/思いたい、ひとつひとつ見えてきたと思っている/思っていることにしてしまいたい、ことは、やっぱりほぼすべてが、基本的には、本人にとっては、そのものにとっては、見当違いで案外邪魔でしかないものだということ。そこからものごとを、具体的なことをはじめないと間違うということ。なぜ間違うかは簡単で、本人の反対側に立つもののほうへ、わたしがここにいて重ねてきて見えてきたとわたしが言わなくてはいけないと、わたしが思うから。放っておくとそうなるから。ほんとうに簡単なことなのに、こういう時間を一日のなかでとれたらいいと思う。