日記

とみいえひろこ/日記

2023.12.30

力尽きてたくさん寝て、それでも、こんな感じになった。

真白の恋坂本欣弘/監督。冷え冷えの足を揉みながら。最後にもういちど、もういちど日常が描かれていたところや、どの立場の心情も行動も無理なく描かれていたところがしみじみいいなと思った。ひらくととじるのバランスのことを、そのたびに考え、考え直し、止まって、訂正して、誤りを認めて、ということの大事さのことを思った。油井が殴られたのがかわいそうすぎた。でもこういうことが往々にしてあって、どうしたらいいのかと思う。決めつけないで見開く閉じるのバランスにとどまるということだろうか。油井は、謝らなくてもよかったのだけど、謝りたかったのも謝るのを選んだのも分かるし、へんに謝りすぎていない言葉の選び方もいいなと思った。配慮の足りていなかったことを、詫びたのだ。

いつかここへ行けたらいいな、とも。

そして、しかし、私の見ているのはすべてフィクションなのに、いいと思ったりこれは嫌で受け容れられないと思うのは何に因っているんだろう?案外信用できないのではとも思う。

池田晶子『リマーク 1997-2007』など。