日記

とみいえひろこ/日記

2024.04.11

音声日記をはじめたら、自分がどれだけ頭のなかで延々と話しつづけているのかが少しわかった。話している、怒っている、内面に踏み込むなと押し返している、自分のエリアくらい守らせろと抵抗している。何も進まずむなしい。

生理が来ると、やっと、ここまで来たという感じになる。やっと息が吐ける。やっとゆるしてくれた、解放してくれた、怒ってくれた、離れてくれるだろう。

配信映画、何かしながら2本観た。ほんとにほとんどぽかんと数日あいてしまって、今日から、忙しくする。

逃走劇と、ケアをめぐる、選択や尊厳をめぐる映画。あまりいいと思えずじまいで、いいと思いたかった、いいはずでその良さのところをちゃんとみつけたかったな、という気持ち悪さが心に残っている。そのあいだでいろいろなものをわたしはごまかす。映画というのは、いいも悪いもなく、観たら心に残って離れない、そういう気持ち悪さのために観るものなのではとも最近思う。

なぜこの人の作品はいつも、逃げることと直截的な接続、エロス、がセットなのか、それしかなぜ撮らないのか。この人の海は何なのか。

 

小林美代子『髪の花』、桂ゆき『余白に生きる』、ドリス・レッシング 市川博彬/訳『黄金のノート』など。