日記

とみいえひろこ/日記

2020.12.30

夜、パンを買いに外に出たらすごく寒くて雪が舞っていた。川面にライトアップされた光がねばついていて、ビルとマンションの窓から光がまだまだ刺してくる。白い満月。

雨が雪になったあと、雪が雨になった、そのあとにできた水たまり。犬の目に映る水たまりは湖。だめになったら犬と一緒に行こうと思う。でも実際はだめになったらお金がなくて犬をわたしは連れて行けないだろうし、犬だけは渡していくだろう。だめになったら行くと思っているところはいくつかある。だめにならなくてもいつか行くかもしれない。でも自分からは行かないかなと思う。

犬が公園に植えられた花壇の花を食べるようなそぶりをする、リードを引く。同じ場所に植わっている植物同士はあれは実際は憎み合っているのだと読んだのは何で読んだのだったか、憎み合いながら共存している植物。

自分のからだとだけは、ずっと戦ってきた気がする、いくら戦っても裏切らない、友だちかもしれないと思う。同時に、自分のからだとの関係とは関係ないもの、自分とすべてのつくりやあり方が違うもの、自分を理解しないもの、わたしに乱されないものが必要だった。

zoomでのやりとりは相手の背景を否応なく五感が拾い、相手に背景があることを理解し合うことがすっと出来るから、なにか穏やかに思いやり合いながら対等にやりとりが進むのかなと思った。相手に見えるように胸の前で手を擦り合わせる。