疲れが出て若干癖が出てきた。
離れていったクライアントさんのことをときどき思う。フリーになって以降やっと、私はほとんど恋のような仕方で自分の仕事に関わっている。この関わり方はもっと変わっていくけれど、今は、私の手に届く方法としてはこれしかないと思っている。恋のような仕方というのは、明確に、ひとつひとつ、個別に、合意をとって、一緒に、条件のなかで、いけるところまでいこうとすること。金額、納期、役割が決まっているから、無駄なことを思うことがない、という状態が私には貴重で、このことを大事にしたい。
いろいろな理由で離れていく。女性の場合、連絡がないな、と思っていたら、身体や家族の環境が変わっていた、ということも多い。もしこの人と仕事を通した関わり方でない関わりだったら、と想像してみることはたまにあるかもしれない。仕事を進めるなかで、私たちはもっとも親密な時を持つ、とても教わることがある。仕事という枠組みがあるから、どこまでいっても大丈夫だという信頼と安全があり、この枠組みが壊れたことがない。
大きなバニラの花のにおい。お別れのときに、お別れだからと思ってほんとのことを伝える、もっと早く言ってよと言われる。
下手に近づいてしまったらこなごなに壊してしまう、壊し合うだろうことをお互い知っている、そういう関係が、身の回りに多かったように思う。そういう方法を私が選びがちだったから、自分のベースにあるものをまもったやりかたを大きく崩そうとしてこなかったことは、でも、正解だったと思う。
明日のことを考えていた。Aが見ていることについて、私が、私の立場で思うそのときどきの問題と相談すべきことを見極めること、そしてそれをAとできれば一緒に相談すべき相手に相談できること、が今の目標だと思う。今の自分にとって。
結果が出るまでやることを減らしていて、ぜんぜん落ち着かない。
