日記

とみいえひろこ/日記

2023.06.22

まんなかの空白がどんどん大きくなって、ぜんぶこれのためにやっていることのはずなのに、こんなに手段を受け取り、持っているのに、

ぽきっと折れた古い黒い枝の話を昨晩聞いた。そのことはもう、私にもわかっていたことのはずで、折れないようにすることだけは見極めている。けれどもときどきそうなるかもしれないと思う。それは嘘で、折れないだけで全部終了になるのではと思う、そしてそうなることは間違っている。もしかしたら別のかたちで折れるところまでいくのか、そうなったらもう少し手段が見えるのか。どんどんつまってきて、一日、今の大事な仕事のために試行錯誤する時間をとりたいというだけのことを朝からずっと、抑えている。これだって、まんなかにいつも置いている空白のためにやっていることなのに、やろうとしていることなのに、もういいかげん無理なんじゃないかと思う。簡単に触れてはいけない、触れる手をつくっているつもりでこんなに歳をとってしまい、とらせてしまってどうするのだろう。どうしたのだろう。

若い、というのはどういうことを言っているんだろう、絶対にもうそうじゃない、のにかかわらず、永遠に、その場所にいる、と嘘をつくことは? 残像ばかりが残っていて、ぜんぶ手を振っていたように、それだけのことをするための、全部練習だったようにも思える。

 

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