日記

とみいえひろこ/日記

2023.08.01

わたしは心のなかでいろんな人に頼っていて、その人が亡くなってしまってさびしい。さびしさ、すまなさ、恥ずかしさ、気まずさ。どうしてか久しぶりに思い出して、探したら亡くなっていた。けっこう頼っていたんだと自覚した。

 

別のことで。誰が何といおうと、本人が、段違いにいちばんよく本人のことすべてを理解しているんだと思う。最近ほんとうにそう思う。少なくとも、自分のわかりかたでわかるプロセスを辿らないと何も意味がない。

ぜんぜん覚えていないし、もう何周か回ったと思うし(そんなに実際は回っていないはず)、自分の記憶の脚色が信用できないし、型にはめられそうで嫌で、相手にとってぜんぜん要領を得ないだろう答えばかりをしてしまった。いつものように、目的をわたしが理解していなかったんだ、と後半になって気づき、協力的に答えようと思い直すものの、その背景に意図されているところが見える気にどうしてもなってしまって、引いてしまった。わたしが何かを期待しすぎなのか、合っていないのか、でも、分かっていないのだろう。わたしがばかだからこうなるのか、で最終的に済むことはとてもとても多く、それしかないけど、でも果たしてぜんぶやっぱりそうなのか、とふとしたときに思う。こんなにすり減らすことがほんとうに意味があることにつながるのかどうか。

 

さびしくて、残されたものを買い直した。残されたものをちゃんと読んだりしようと思った。これからどうなるんだろう。可能性がはっきり絶たれて、ひとりで理解していくしかない。

 

夏バテがけっこう来ていて、ソファに足を上げて夕方寝たのが気持ちよかった。