日記

とみいえひろこ/日記

日記 書かないことを書かないための

2024.02.26

帰りの電車のなか、という時間を持ったことも久しぶりで、なんとなく、わかってきたような気がする。べつに自分はとくに何も変わらないし、なんとなくわかっていたことを確認しただけだけれど。でも、確認する、ということをわたしはずっとしたかったと思う…

2024.02.24

そうではなくて、ひとつひとつ現れていることのほうがわたしには信頼できる。はずだ。その現れ方や、なぜその表現がとられたか、それを今目の前にいる私がどう受け取っているか、どう受け取ってゆくことができそうか、という間のところに、何らかの名前がつ…

2024.02.24

『愛情萬歳』ツァイ・ミンリャン/監督。流し見してよく分からなくてもう1回見て、分からないまま。糸を引くような感じで、数日後に顔の切ない感じや、何もないひとりきりの箱の感じを思い出す。見たものが内側に入っていて、内側から思い出す。 水、流れる…

2024.02.23

確定申告が提出できそうで、自分で思っていたよりかなり、ものすごくがんばっているじゃないかと思った。あとで、すこしはちゃんと評価分析したい。そういう、予習復習の時間をどうにかもちたい。 2月のこの時期はとくに面談などの多い期間でもあって、うま…

2024.02.22

できることはやって、考えられることは考えて、伝わることは伝わって、それらがどこまでなのか、どの程度なのか、自分の位置確認や現時点の限界、つまり、境界線がなんとなくつくれて、そうやってつくる方法を理解しつつあって、あとは、わたしがほんとうに…

2024.02.21

『星になるまで』ツォン・チェン/監督、風呂本惇子『アメリカ黒人文学とフォークロア』など。 すごく迷う。

2024.02.20

最近はすこしだけ離れたところへ買い物に行くから、考えのつづきを何度も戻って考えなおす、噛みしめなおす時間が増えているのかもしれない。自転車を漕ぎながら、信号待ちをしながら。 二月というのにあたたかく、だから涼しく感じたりして、なんでもありで…

2024.02.18

見ていて(見えずにいて。見る落ち着きや時間や、力のなさから出られないという実感にとらわれる、そのなかにずっといて)最近思うのは、 ・しない時間、できないでいる時間、黙る時間、何も進まない伝わらない分からない時間、経過こそ大事だというところを…

2024.02.15

人と違う目の色をしている君は人とは違う世界が見えてるのかなぁ KID FRESINO/by her feat. 茂千代 www.youtube.com これではなくて、 行けないかな、行かないでおこうかな、行かなかった/行けなかったことを覚えておこうと思った朝だった。

2024.02.13

難しすぎて泣いていた。 言葉でならいくらでも言える。ひとつひとつの、わたしの目の前のことを奪われ、材料にされ、極端にされ、そちらの都合に合った事例にされ、何かのポジショントークに使われる、代理の武器にされることがけっこうほとんどではないの。…

2024.02.07

おもわずさしのべてぬぐったちなまぐさいゆびさきに それはひかりよりまぶしくかがやいて ねたみはついに羞恥となって心底ふかくしずんでいった (「りんごの死」『征矢泰子詩集』から) 結局のところ、まわりに大人はひとりもいない。そもそも自分が大人じ…

2024.02.06

吐き気と痛みで気持ち悪かったので、葛根湯を飲んでたくさん寝た数日だった。何度も寝て、何度も今日を分ける。体調が悪くなってやっとからだの後ろ側をこわばらせている癖に気づく。数日鏡を見なかった気がする。優先順位のすごく高いものだけに集中した数…

2024.02.04

どうやって心を広くもつか、疲れや抱えられる量との関係だけで考えていたら、無理なものは無理になってしまう。ここで、クラウドに預ける、眺める、離れてひとごととして扱う、というやり方が出てくる。今もまだべったりくっついているのか、欲の洗練されて…

2024.02.03

はじめから、何も伝えることができていなかったし、それは、それぞれの立場がもともと見ているもの抱えているもの根本的な目的においているものというのを、私が何も分かっていなかったから、おさえていなかったからだと思った週だった。そういうのを分かる…

2024.01.31

台所の灯り、長く真暗なままだったのが数日前から点くようになり点けることにした。明るくなったら見えるものがたくさんあり、こんなに、こんなだったんだと実感している。何度めかの実感。白日のもとに晒されたもの、晒された無理さ、動けなさ。 食べて、寝…

2024.01.31

エピソードが語られ、短い解説があって、わたしは納得いかない。まったく納得いかない。でもそういうもので、人が外から理解するときは、うまく類型化を組み合わせて自分のために理解する。どこまでいってもそれだけで、エピソード自体が、語ったこと自体が…

2024.01.29

金井美恵子『小説を読む、ことばを書く』、霜山徳爾『人間の限界』、二階堂祐子 『生きられた障害』など。『生きられた障害』もたくさんページを折っている。 代わりに受け止め、引き受けさせることについて。私の迷いが深い(深まっていない。深まっていく…

2024.01.27

毎日、限界まで仕事していると思う。実際はそうでもない。記録のつけ方をいろいろ試すのは楽しく、自分なりに、ほんとうに、少しずつ、地に足が着いてきたり心もとなくなくなってきたと分かる、でも、もどかしい。本日中にお送りするものを深夜にお送りして…

2024.01.25

『さらば愛しき大地』柳町光男/監督。ほんとうに切ないいい映画だった。前半流し見してしまったからつながりもわからなくて、もう一回流し見。砂浜で静かに背をまるめて蟹を食べるシーンとか、心に残ってしまう。どんどんものがなくなっていく描き方も追い…

2024.01.24

もういいかな、というところまで来たのかどうか。 なんにも意味がない、ほんとうに意味がない。どころか、逆のほうに引き延ばしたかもしれないだけだった。ほんとうにそれだけだった、長く長くかかってしまった。なにもない。情けないし、恥ずかしいだけのこ…

2024.01.22

ひとつ進んで、いつものこと。分かっていたのに分かっていないこと、見えていないことにしていることは案外かなり、ぜんぜん、まだまだ、多いはずだと思った。慎重に、たのしみながら、周りにいてわたしがわたしのためにできることをひとつひとつ隙間を縫っ…

2024.01.18

長く、このなかで何をどう思ってもいい、ということを言い聞かせ確かめるためだったのが、このなかでわたしは何でもどうとでも思うことができるはずだということをみつけていくためになっている。ように思う。実際に、何でもどうとでも思うことができるんだ…

2024.01.17

私は自分では何も考えられないし話すこともできない被害者として扱われました。警察も地方検事も被害者アドボケーターも、明らかに私のことを典型的なバタードウーマンとして見ていたし、そう理解されることで、私の行いも発言もすべて色眼鏡で見られている…

2024.01.16

小西真理子『歪な愛の倫理 〈第三者〉は暴力関係にどう応じるべきか』、李承雨 金順姫/訳『植物たちの私生活』、岩川ありさ『物語とトラウマ』など。 また同じところ、何周目だろう。新しい同じところ。何かから逃れるために別のところに行って同じものを見…

2024.01.13

変わったこと。Aについては、それでもじりじり進んでいるということ。Bについても、たぶん。Bに関わるわたしの関わり方やそれ以前のことについても。 それから、Cについても。 AとB、そのほかの出来事のなかで、放ったらかしではかろうじてないとわたしが思…

2024.01.13

Aについて、時間内で、今の力でできるかぎりのところまで。終えて、 Bについて、名前と道のりがぼんやり見えて唐突に嫌になった。Aをとりあえず終えて疲れたからだと思う。もうほんとうに嫌だ。そして、嫌、で、それをやめてもいいし続けてもいい、というと…

2024.01.10

今日はざわざわする日。ここ数日の期間は。 王子は女魔法使いのことを知っているのに、女魔法使いは王子のことを知らない。そのせいでラプンツェルは、女魔法使いに対し不正直にふるまっている自分を責める。とはいえ、実は王子に対しても不正直にふるまって…

米口實『流亡の神』

死は絶対不在ではなく不在形式の存在だと、亡き者は「宿るという方法で存在」すると言えます。 高秉權 影本剛/訳『黙々――聞かれなかった声とともに歩く哲学』 「死」の意味するところはとても広く深く、たとえば、絶対に手に入らないものを含むだろう、戻ら…

2024.01.03

数日、黙っているほうの自分が納得いくまで眠る、籠る、という感じでぜんぜん動けなかった。ひとつふたつ名前をつけて、それですんだ気になって、ほっとしてしまう時間が少し。たとえばこういう状況にあれば誰でもそうなると思うし、自分がこうなるのは分か…

2023.12.31

引き換えにするものや、持っておかなくてはいけないもの、何にとって、ということ、切〈れ〉ずにずるずる続くということ、行き来するということ、黙ることと渡すこと、名前によらないもの、まもるもの、まもらないでいいもの、など。必要なら何度も負けて、…